まめカメラ

まめのカメラブログ

カメラが好きな八王子在住 28歳のブログ

【読書感想文】限りある時間の使い方

どうも、まめです。

今回は読書感想文。

「限りある時間の使い方」




先日、会社の帰りの電車の中で
暇だったのでスマホを開いた。

「なにか調べ物でもしよう」
と思ったが、特に思い浮かばなかった。

TwitterInstagramを眺めていれば時間は過ぎるけど、別にSNSで何かを見たいわけでもなかった。

Amazonプライムでダウンロードしたアニメを見ても良かったけど、なんだか気が進まなかった。


僕はその時、完全な暇になった。

ただ座って、窓の外を眺めて、電車に揺られていた。

それがなんとも心地好く感じた


「何もしない」なんて
いつでもできるのに僕は今までしてこなかったのだ。


知らず知らず内に、休日ですら予定を埋め、
忙しい状態にハイになっていた。

なにかをして、有意義に過ごしていないと
自分がどんどん無意味な存在になっていくような気がしていた。

湯船に浸かっているだけでも
なにか悪いことをしているような気がして
10分も入っていられない。



それとは真逆に

寝る前にSNSを1時間くらい眺めたり

お酒を飲んで意識が定まらない状態になってすぐ寝てしまったりと

時間を無駄にすることもあった。(ほぼ毎日酔っ払い笑)


「時間」・・・

時間ってなんだ?

ということで手に取ったのが

本書

限りある時間の使い方 だ。



このタイトルを見ると

いかに時間を有効活用出来るようになるか

自己啓発本の典型みたいな内容に思えるけど

元のタイトルは「4000weeks」。



僕はこの本を読了して、
もし日本語のタイトルをつけるとしたら
「4000週間の使い方」だ。


まあ「限りある時間=4000週間」だから
あまり変わらないんだけど。



80歳まで生きるとしたら
人生はおよそ4000週間しかない。

だから

・限りある時間を、そして今という瞬間をしっかり味わおう

・時間は有限だから達成できないこともあることを理解しよう

というのが本書の主な呼びかけだ。



僕はこの本を読んで世界が一変した。

そんな大袈裟なことがあるか、と
自分も思っていたけれど
本当に時間の感覚が変わったのだ。

1日24時間は短いと思う一方、
24時間もいらない、と思うことある。

それが
ぴったり24時間が心地好くなった。


時間の渦から抜け出したような感覚。

今という瞬間を生きている感覚。


あの時、電車の中でAmazonプライムのアニメを見ていたら、知らなかった世界にいる。


下記では本書の中で

心に響いた言葉

をいくつか挙げながら、
テーマごとにまとめて、
自分の感想も添えたいと思う。


テーマ
・時間の有限性について
・選択肢と決断
・時間の速度
・宇宙的無意味療法



では、いざ!(ง •̀_•́)ง⬇⬇⬇


心に響いた言葉


・時間の有限性について


自分の時間は、あまりにも短い。
その事実を直視するのは怖いことだ。

僕たちが気晴らしに屈するのは、
自分の有限性に直面するのを避けるためだ。
つまり、時間が限られているという現実や、
限られた時間をコントロールできないという不安を
できるだけ見ないようにしているのだ。

僕たちはスケジュールや計画に強迫的にしがみつき
未来をコントロールできないという事実を忘れようとする。

「自分は限られた時間である」

自分の有限性を直視して初めて、
僕たちは本当の意味で、
人生を生き始めることができるのだ。

一生は短い。
そして確実に死は訪れる。
何も考えられないし、何も感じられない無になる。

時間は限られている、という事実は恐怖でしかない。

だからこそ限られた時間を有意義にしようと

予定を組み、色々なことを体験したいと躍起になる。

でも、追いかけてくる「終わり」から逃げるように日々を生きることは、とにかく疲れる。頑張るって疲れる。

だから、たまに、自分に終わりがあることから目を逸らして、気晴らしに興じる。



んーー、わかる。

人間ならそうなってしまうものだと思う。

ただ、著者が言う、
「自分の有限性を直視する」
ということは、
上に書いた「自分の終わりから逃げる」事ではない。

真っ向から自分の終わり、
自分の死に立ち向かっていくことだ。

そうすることで、

自分の本当の人生を生きることができる。。。


うん、身に染みる。






・選択肢と決断



限界を受け入れるというのは、
つまり「何もかもはできない」と認めることだ。

何かに時間を使うと決めたとき、
僕たちはその他のあらゆる可能性を犠牲にしている。

楽しいことをすべて体験したいという衝動に打ち勝ち
すべてを体験するのは不可能だという現実を受け入れよう。

効率ばかりを求める文化に慣れてしまうと、
手間を省きさえすれば何もかもが実現できるような気がしてくる。
でも、それは嘘だ。
人はいつだって、何かを選び、他の多くのものを捨てて
喪失感に耐えなくてはならない。

ひとつの決断は、
目移りするほど素敵な可能性のメニューから
何かを選べるチャンスなのだ。
そう考えるなら、
「選べなかった選択肢を奪われた」
という被害者意識を持つ必要はまったくない。

人生でやりたいことのトップ25をリストアップし
それをもっとも重要なものから
重要でないものへと順番に並べてみなさい。
そのうち上位の5つに時間を使うといい。
残りの20項目は、捨てなさい。


決断という言葉。
改めて見ると「断」が入っている。

1つを決めて、他を断絶する。


時間の有限性を感じでいた僕は
「より多くの経験をした方が得だ!」
とあれこれ手を出していた。

おかけでギターもピアノもインテリアと化し
1回使っただけの釣竿が幅をとり
無駄にスペックの高いパソコンと
座りもしないのに重厚なデスクがある。

もう中途半端に手を出さないようにしよう
と決意しても、やりたいと思ってしまったら
やってしまう笑

それはそれでいいのかもしれない。
多くを体験できているわけだから。
でも体験の残骸が溜まっていくのを見ると
真っ直ぐ胸を張れない自分がいる。
これは良くない。
そもそも、
「すべてを体験することは不可能」なのだ。

人生で本当にやりたいトップ5に集中した方が
より自分を好きになれる毎日を過ごせそうだと、
本書を通して学んだ。




・時間の速度


無理に急ごうとしないで「時間はかかるだけかかる」と思ったほうが、豊かな成果が生まれることもある。

オリジナルは模倣から生まれる。

現実の速度をコントロールしようという幻想を捨てたとき
現実が本当の意味で自分のものになったのだ。
現実と自分が、ようやく一致したといってもいい。

わからないという不快感に耐えれば
解決策が見えてくる。


すぐに成果がでないと焦る。
これは自分には向いていないんじゃないか。
他に、もっと自分に適しているようなものを見つけた。
のループから抜け出せない僕は
「時間はかかるだけかかる」ことを知らなかった。


大量の時間を投入する、ということに我慢ならなかったのだ。
本当にこれに時間をかけていていいのか?と。


時間を待てなかったんだと思う。
時間を速くしようとしてしまったのだ。
もっと速くもっと速く。
なんなら一気に1年くらい経ってしまってもいい
なんて考えるほどに。


毎日お酒を飲むのもそうだ。
時間を加速させたかった。
やりたいこと、やるべきこと、やらなきゃいけないことが積み重なって
これでは24時間では足りない、と焦る一方、
それを実現しようとキツキツに予定を組み行動することにもホトホト疲れてしまい、
休息が欲しくなり、尚且つ積み重なったものを見ずに休めるように
お酒に逃げていたのだ。


時間は限られている。
速めるなんて、不可能なことなのに
それすらコントロール出来ると勘違いしていたのだ。





・宇宙的無意味療法


本当の話、あなたが人生で何をするかは
そんなに重要なことじゃない。
あなたが限られた時間をどう使おうと
宇宙はまったく、これっぽっちも気にしていないのだ。

並外れたことをやろうという
抽象的で過剰な期待はキッパリと捨てよう。
そんなものにとらわれず、
自分に与えられた時間をそのまま味わった方がいい。

どれだけの人を助けたか、
どれだけの偉業を成し遂げたか、
そんなことは問題ではない。
時間をうまく使ったといえる唯一の基準は
自分に与えられた時間をしっかりと生き、
限られた時間と能力のなかで、
やれることをやったかどうかだ。

宇宙的無意味療法とはそのまんまだが

宇宙からしたらイチローエジソンアインシュタインも大したことしてない

という考え方だ。


それ言ったらもう生きてること意味ないやん笑
とも思うが、悲観的な考えではなくて
そんなに大きな人間にならなくてもいいんだよ
という安息をくれる考え方なのだ。



恥ずかしげも無く言おう。

僕は何かしらで有名になりたい


という欲求だけを持っている。


具体的になにか行動に移しているわけではないけど
まめさんと知り合いなんだよ、と自慢されるような
社会的に評価された人間になりたいと思っている。


が!!


99.999%の確率で無名のまま死ぬだろう。


残酷な事実だ。

でもまだ29歳。

時間はある。
ということは、なにが起きてもおかしくない。

と、その欲求を秘かに胸の内に持ち続けている。


でも、


ところがbutしかし、だ、


別に有名にならなくても幸せっちゃ幸せじゃない?
とも思うのだ。


宇宙からしたら、
どう生きようが
何を成し遂げようが
無かったこと、と同じ程度の意味合いで、
意味合いすらないんだから。



自分の胸の内の欲求に気づくと同時に

なんだか肩の荷が降りた気がした。

これが、大人になるってことか・・・笑








ということで、以上、読書感想文でした。


少しずつ行動を調整していくのではなく、
いっぺんに物の見方が変わるような、
世界の枠組みが変化するような経験を
「二次的変化」という、らしい。


本書を通して僕は二次的変化が起きたと確信している。

この本に出会えて良かった、
と思える本は太宰治人間失格以来かな。


インプットだけでは定着しないので
この記事を定期的に読んで
しっかりアウトプットもしていきたい。



さて、湯船に浸かって

のーんびり時間を味わおうかな!!


へば!!