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僕は今、デジタル・フイルム含め5台のカメラを持っている。フイルムはNikon F3,FM2、ミノルタSRT-101、そしてOLYMPUS OM-1。
それぞれ個性があり、使用していて特有の楽しみがあるのだけれど、それはまぁ別途フイルム関連の記事に書くとして。
デジタルは
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark2
の1台だけである。
もう3年くらいずっと使ってるかな。
僕は、デジタルカメラはこの1台だけでいいと思っているし、他のデジイチを買うつもりもないし、現行のデジイチでE-M10 Mark2 以上に僕のライフスタイル・撮影スタイルに合致するカメラは無い と自信を持って言える。
つまりめちゃくちゃ惚れているわけです。
なぜ上位機種のE-M1やE-M5じゃないのか
なぜ後継機のMark3じゃないのか
なぜOLYMPUSのミラーレス一眼なのか
E-M10 Mark2へのラブレターのつもりで書いていきたい。
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軍艦部のダイヤル配置と設計
モードダイヤル横の2つのダイヤル(正式名称わかんね)が他のOLYMPUSミラーレス一眼と比べて高さがある設計になってます。
これ、めちゃくちゃ使いやすい。
人差し指と親指にビッタリフィットします。
(僕の手が一般男性より少し小さめだからかもしれませんが)
前ダイヤルでF値やSSを、後ろダイヤルで露出補正を切り替える。
富士フイルムのミラーレス一眼だとレンズに絞りリングがあって(あれはあれでフイルム時代のオマージュをしていて粋でかっこいいんですが)片手では操作できない。
僕は基本ストリートスナップなので、
撮りたい!と思った瞬間に
バックからスッ!
ダイヤルクルクルッ!
パシャ!
が片手でもストレスなくこなせるカメラが、使っていて嬉しい。
OLYMPUS OM-D E-M10 MarkII / M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
また他のOLYMPUSミラーレス一眼よりダイヤルが高め、と書いたけど、E-M10のMark1 Mark3はダイヤル低めです。およそ1/3くらいかな。ヨドバシで触ってみるとよく分かる。(店頭で触るってめちゃ大事やんな)
それ以外、他メーカーでもMark2と同等のダイヤル設計のカメラはありませんでした。(たぶんね)
僕はこのダイヤルを掴む度に、幸福を感じるのです。
2. 小型軽量でありながらホールドしやすい
OLYMPUS OM-D E-M10 MarkII / M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
たしか本体400gくらいしかなかった。
基本的に17mm F1.8を装着しているけど、それでも500g程度。
ストリートスナップをする上で、
持ち運びたくなるカメラ
というのは大事。
以前Canon EOS 70Dを使用していた。2年前くらい。
カメラを始めたばかりで、
「カメラと言えば一眼レフっしょ!」
のノリが強かった時期。
誰もが通ると思う。
2015年ごろでまだミラーレスと一眼レフは同等という認識が薄かったこともある。
本体800g、レンズ500gくらいのデカブツは持ち運ぶことに勇気がいった。
そこで、サブカメラとして小型軽量のミラーレス一眼が欲しいと思ったとき、この子に出会いました。
だんだんとメイン・サブの立ち位置が入れ替わっていき、70Dは売りさばきました。
以降、デジイチはこの子のみとなりました。
小さいのでカバンにもスポッと入ります。
いつでも一緒の相方になりました。
3.ほぼ無音の静音撮影が可能
OLYMPUS OM-D E-M10 MarkII / M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
僕のストリートスナップは街中だったり、喫茶店だったりする。写真の大きなテーマは「街とにんげんの調和」なので、人間がいることがマスト。
そこで一眼レフを構えて、
パシャッ!!パシャッ!!
と音を立てるとパパラッチのような気分になるし、喫茶店内の雰囲気を壊してしまう。
なるべく静かなシャッター音を、と願っていたけど、この子のシャッター音はもうほぼ無音。
ある意味撮っていてドキドキしてしまう(盗撮はしないよ)
ただこの静音撮影が出来るおかげでカメラを構える機会は増えた。そして臆することなく被写体に近づける。
また通常シャッターの場合も幕が動作するからか、一眼レフのミラーショックのような振動を感じられる。シャッター音も心地よい。
4.上下可動チルト液晶
OLYMPUS OM-D E-M10 MarkII / M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
バリアングルよりチルト、って話。
ストリートスナップでローアングルを撮る時でも、カメラの存在感は極力抑えたい。となるとバリアングルは横幅がでてしまって存在感が増してしまう。
エントリー機だから予算の都合上バリアングルではなくチルトを採用したのだろうけど、僕にとってはとても嬉しい設計だった。
控えめな存在感。それでいてしっかりと描写できる。
5.OM-1をオマージュした電源レバー
僕はフイルムのOM-1も持っている。フイルムカメラにしてはスリムで、やはり持ち運びたくなるカメラだ。
E-M10Mark2はOM-1の電源レバーをオマージュし、軍艦部左側に設計されている。
フイルムカメラ時代からカメラ業界を牽引してきたOLYMPUSのプライドが感じられる設計に胸を打たれる。
6.OLYMPUS PROレンズのAF/MF切替リング
E-M10Mark2に限らずOLYMPUSレンズの話になっちゃうんだけど
このPROレンズシリーズ、めちゃくちゃ使いやすくないですか。
僕は17mm F1.8と12-40mm F2.8 PRO を使っている。両方ともフォーカスリングを手前にスライドすることでMFに切り替わるマニュアルフォーカスクラッチ機構が搭載されている。
これ、めちゃくちゃ使いやすくないですか。
ゆめぴりか、って、なんですか。
カチッカチッとAF/MFが切り替えられる。
この素早さはストリートスナップでもとても便利。手前をボカしたいなと思ったらカチッと変えてフォーカス位置を合わせる。ものの1・2秒で。
他メーカーだとレンズ脇にAF/MF切替レバーがついているもののあるけど、OLYMPUSの切替リングに慣れちゃうと、他メーカーに乗り換えたりってのは難しいものになる。
7.専用グリップで本格撮りモード
E-M10Mark2にはOLYMPUSから発売されている専用グリップ(型式まではわからない、調べればすぐ分かるんだけど)がある。
12-40mm F2.8を装着するときはこの専用グリップを付けている。
本体が小型なだけに、大きめなレンズをつけると重心がぶれてしまうし、ホールド感がないと構えていても手が疲れてしまうのだけれど、このグリップを付けてからはそのストレスは無くなったかな。
僕の写真は大半がストリートスナップで、17mm F1.8を装着して、
スタイリッシュに、動きやすく、
をスタンスとしているけど
旅行であったり、アウトドアに出掛けるときは立ち止まってじっくり撮りたいし、画角に融通が効かない場所も多いから、そういう時はズームレンズがありがたい。なのでこの専用グリップとともに12-40mmレンズを使用している。
使い分けが出来る、カスタマイズ出来る のも気分が上がるものだ。
男は何歳になってもカスタマイズが好きだから。
8.ラフモノクローム モード
僕の写真は9割モノクロだ。カラーで撮ることはそうそう無い。モノクロで撮ると被写体の質感が具体的に写るし、色っていう先入観を外して本質的な部分を浮き彫りにするような効果があると思う。街の無機質さであったり、不気味なまでに秩序正しく並んだ看板や信号機、ゾロゾロと歩き回る人間たちは、モノクロが良く似合う。
E-M10Mark2ではモノクロよりコントラストが強めの設定「ラフモノクローム」という設定がある。
E-M10Mark2だけじゃなくOLYMPUSミラーレス一眼ではほとんどでこの設定が入っていて、E-M10Mark2を買ったのはこの設定に惚れたという点も大いに影響している。
普通のモノクロとはガラッと印象が変わる。
この2種類のモノクロ設定を使い分けられることも、撮っていて嬉しい。
以上、8つのポイントが全て揃っているE-M10Mark2が僕は大好き。
デジタルPEN-Fや、富士フイルムのX100シリーズ、CanonのG5Xも魅力的なのだけれど、上記の8つが揃っているのはこの子だけ。
被写体によって適したカメラというのは違うので、この子においても万能というわけではない。
ストリートスナップだったり、室内撮りだったり、旅行用だったり、と言った場面では類を見ないほど適したカメラだと思う。
そして僕のライフスタイルにもばっちりハマっている。
よほどのことがない限りカメラを買い替えたりはしないだろう。Mark4とかが新発売されたとしても、もしこの子が壊れたら他のE-M10Mark2を買う笑
カメラ屋で現行のデジカメをほとんど触り倒してたどり着いた結論。
E-M10Mark2 じゃないと僕はダメ。