まめカメラ

まめのカメラブログ

カメラが好きな八王子在住 28歳のブログ

カメラ収集家じゃなくてカメラマンになろう

今回は僕のカメラへの姿勢について書く。

僕は6年ほど前に本格的にカメラにハマりだした。

Canonの一眼レフから始まり、
OLYMPUSのミラーレス、
PENTAXの一眼レフ、
Nikonのフイルムカメラや、
ロシア製のフイルムカメラなんかも手に入れて
気づけば所持カメラが10台くらいになっていた




f:id:k241214:20210103235709j:plain



僕は基本的にはストリートスナップを撮る

小型のミラーレスに広角単焦点レンズをつけて街へ繰り出す。

モノクロで撮ることが多く、
広角だからピント位置もそれほどシビアじゃない
連写性能もいらないし
ボケ具合なんて関係ないし
撮ったらSNSに上げるだけだから画質も一般的なもので良い
正直スマホで撮ってモノクロ加工した写真と大差ないと思う
でもダイヤル操作や、カメラを構えて瞬間を写し留めることに楽しさを感じていた
でもこのコロナのご時世になり、人混みを避けるようになったので、カメラを持って街へ繰り出すこともなくなっていた



f:id:k241214:20210104000625j:plain



ズボラな僕はフイルムカメラを中々外に持っていかなくなった。もう1年以上はフイルムで撮っていない。でも1番のお気に入りのNikon F3はやはり何度見てもかっこいい。




そんな時、会社の先輩に言われた言葉が
頭に強く残った

「最近写真撮りに行ってんのか?」

「カメラを収集するんじゃなくて
1台のカメラをもっと深堀してみたらどうだ」



ハッとした。ごもっともだ。
僕はカメラを収集しているということを認めたくなかった。僕はちゃんとカメラを目的ではなく手段として使っているのだ、と。撮影するために持っているのだ、ただ機会の無いカメラもいるだけだ、と。


先輩に言われた言葉を心の中で反芻し
だったら深堀してやろうじゃないかと始めたのが野鳥撮影だった


PENTAX K-70 + 55-300mm ED WRの組み合わせが1番望遠なのでこれで家の近くの河原や公園を歩いて、鳥の鳴き声に耳を澄ましてカメラを向けた。

撮れば撮るほど野鳥撮影は面白かった。

望遠端でF値が稼げない、シャッタースピードを上げたいがISO感度は極力上げたくない、どうするどうすると露出を調整し、アングルやフレーミングに試行錯誤しながら写しとめた野生の命は異様なまでに美しく感じた。



f:id:k241214:20210104001804j:plain




こうして野鳥撮影を深堀していくと
今までが上辺だけのカメラ知識であったことが露呈してくる。6年もカメラを続けてきたのにブレブレの野鳥写真を量産してしまう。
これでもかこれでもかとシャッターを切るが、納得のいく写真は1枚も撮れない。


今までの自分がいかに薄っぺらかったのかを思い知った。



────カメラはシャッター音がいいんだよねぇ


⦅なにがシャッター音だ。芸術思考ぶりやがって腕もないくせに⦆



────スマホじゃダメだよ、やっぱりカメラのダイヤル操作と風情がたまらないよ


⦅街撮りの時ほとんどPモード、AFのくせになにがダイヤル操作だよ、たまに露出補正いじるくらいだろ、風情もクソもないだろうが⦆



─────ストリートスナップで街と人間の調和を撮りたいんだ、Vivian Maierみたいな


⦅そんなシャッターボタン押してるだけの写真に調和も哀愁も写らねぇよ、モノクロにしてオシャレっぽく撮ったって大した写真にならねぇわ⦆


─────フイルムカメラってあのメカメカしさと化学反応で空間が焼き付くってところがいいよね



⦅じゃぁ撮れよ、アホかよ撮れよじゃぁ⦆



─────野鳥撮影にコンデジかぁ、カメラ歴長いから出来れば一眼レフに望遠バズーカで撮りたいけどなぁ、金がなぁ


⦅歴だけ長くても野鳥撮影は初心者だろうが、くだらないプライドいい加減捨てろよ、カメラはお前のアクセサリーじゃねぇよ⦆




今までの自分を今の自分は完全否定できてしまう。くだらないプライドが全ての原因だ。本質的なことを先輩は言ってくれていたんだ。趣味だけじゃなく仕事や私生活でも言えることだ。
くだらないプライドばかり引き連れて、どんどん薄っぺらい人間になっていた。


そんなこんなで
カメラへの姿勢をゼロから改めたい。
自分はまだまだ初心者だ。
驕らず、フラットな気持ちで
大好きなカメラをもっともっと深堀しようと思う。


まずは使ってやれていないカメラを
使ってくれる誰かに手渡るようにしよう。
1台のカメラの濃度を濃くしていこう。

カメラ収集家じゃなくて
カメラマンになろう。


今年の目標はこれだ。