まめカメラ

まめのカメラブログ

カメラが好きな八王子在住 28歳のブログ

JPEG撮って出し という理想



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PENTAX K-70 + SIGMA 17-50mm F2.8


カメラを持っている人には
大きく分けて2種類いると思ってる。

・写真重視

予め定まったテーマがあって
それをカメラで撮りたいひと

・カメラ重視

カメラの機構や操作性
趣や歴史を楽しみたいひと



大きく分けると、と言ったけど
僕は50:50な時もあったから
完全に分けることはできないんだけど。

僕は「街とひとの調和」ってテーマがあって
そんなストリートスナップを撮り続けてきた。
でもどんなカメラでも良い訳ではなく
こだわりがあって
OLYMPUS E-M10iiにたどり着き、使ってきた。


しかし前者の割合の方が多かったと思う。
「いい写真」を撮るという目的が第一にあった。
だからある程度レタッチもした。
まぁコントラストとか明るさを多少いじる程度だけど
ストリートスナップは瞬撮だから
カメラの設定をじっくり整える余裕もなく
レタッチせざるを得なかった
というのが事実だ。

しかし、ここで問題がひとつ


「多少のレタッチ」ではあるけれど
なんだかモヤモヤした感情がチラつくのだ。


そもそも画面で見る写真は「不安定」だ
インスタに投稿しても、その写真を見る人の液晶が暗い設定だったらこちらの意図とは違った印象を与えるだろうし、タブレットの画面サイズで見てほしい写真もあったりする。
「写真に込めた想い」みたいなものが
確実に伝わるかが分からない。不安定だ。

まぁプリントアウトしたものを見せられたとしても「想い」「意図」が確実に伝わるわけではないのだけれど。

だからといって、伝えることを諦めるわけではなく、より伝わりやすいように「レタッチ」するのだ。
彩度を上げて映えさせたり、
コントラストを上げてくっきり分かりやすくしたり。



上記理由によりレタッチすることは
合理的な流れだと思うけど、
僕のモヤモヤはこの流れの中で生じる。

「レタッチする時間が増えるごとに、

カメラに申し訳なくなってくる」のだ。

根源には
「カメラ」と「僕」だけで写真を作りたい
という理想がある。

2人だけの時間。2人で掴んだ景色。

いつでも僕の相棒は君で
誰も入り込めない。

君の力を借りて、僕の力を貸して

二人三脚で旅をしたい。

旅って言っても、家から10分くらいの河川敷に行くのも旅だと思ってるけど笑

カメラと一緒に出かければ
色んな発見があるから
旅みたいなもんだ。



レタッチはその旅の成果物(写真)をさらに高質にしてくれる、と言うのもまた真実だ。

でも僕はどうしてもモヤモヤしてしまう。
理想に縛られるガキンチョだからかもしれない。

でも多少なりともモヤモヤするのだから、カメラに申し訳ないと感じるのだから、理想を追求していきたい。


このモヤモヤを例えるとすると〜

奥さんと一緒にトマトソースのパスタを作るってなって
奥さんがトマトソース作ってくれて
じゃ僕がパスタ茹でるから待ってて
って言って完成したのが
「チキンのトマト煮」だった

みたいな事だと思う笑

「いやいや、2人で作ろうとしたのになんで違うもの出来てんねん」ってなる。

(お前は上手く例えようとするけど下手で論点ズレまくるから例え話やめとけ、と先輩に言われている)




と、まぁ結論は

JPEG撮って出し」

にこだわりたい。
ということ。




そんな理想を追求できるのも
PENTAX K-70を手に入れたからだ。


胸を張って「相棒」と言えるように
じっくり、ゆっくり、旅をしたい。

【K-70】確信した。最高のカメラだ。

PENTAX K-70(以下、70ちゃん)を購入して早3日。

3日使ってみた感想を書いておこう。




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PENTAX K-70 + SIGMA 17-50mm F2.8



まずは、
「ここがいいな」
と思った点を箇条書きで!


・左肩がすっきりしている

70ちゃんは軍艦部左肩にダイヤルはなく、極めてスッキリしたフォルムをしている。


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このデザイン、設計の利点は

右手はダイヤル
左手はフォーカスリングに集中できる

ということ。

これ、思ってた以上に快適だ。シンプルかつ専門的な操作が可能になる。
左肩がスッキリ設計はPENTAXだとK-S2もそうだ。
K-1、K-3シリーズだとモードダイヤルがいる。
僕としてはこの時点で70ちゃんにして良かったって100点の満足。
上からのフォルムを見ても、やはり他と一線を介している。



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・カスタムイメージが豊富

OLYMPUSで言うところの「ピクチャーモード」
いいなと思ったモードは
「銀残し」「リバーサルフィルム」



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↑銀残しモード




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↑リバーサルフィルムモード


銀残しはアートっぽく、なんだか記憶の回想のような絵面に。
リバーサルフィルムはやはり鮮やかでシャープ。

撮影の楽しみが2倍3倍ではなく20倍30倍になる。



・シャッター音

これは、もう、無視できない。絶対。
OLYMPUSのミラーレスで撮っていた時には味わえない快楽、エクスタシー。
何回かイったもん。(心が)

パシャッ パシャッ
手に伝わる振動
一瞬真っ暗になる視界
写し留められた景色

これを味わえるんだから一眼レフは無くなっちゃいけないよね



・オールドレンズで完全MF撮影

僕はフイルムカメラのPENTAX KMも持っていて、
レンズは
50mm F1.4
40-80mm
135mm
の3本を持っている。
今回は50mm F1.4を持ち出した。



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PENTAX K-70 + 50mm F1.4


ただ一言。
「試行錯誤」が楽しい。

絞り5.6にしたから、天気は曇りだしSSは1/125くらいかな…えっ暗っ笑
1/160かな…カリカリ(ダイヤルを回す)
えっ、まだちょっと暗い笑
えっ……楽し……wwww
ってなる。

オールドレンズ、もうちょっとラインナップ揃えようかな( ⊙᎑⊙ )(奥さんの許可が先か…)




・電源スイッチ


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シャッターボタンにある電源スイッチ(電源リングか)

便利!!!!

PENTAXの設計はほんと、優しいな。

70ちゃんを右手に握って持って歩いていて、
あっ!っと撮りたくなる瞬間、
右手だけですぐ電源入れられて、
1秒後にはシャッター切れんの。
1人で撮り歩いていたけど
「最高かよ…」ってこぼれちゃったよ。
PENTAXの設計はほんと、優しい。(大事だから2回言う)



と、まぁ3日目の感想はこんなもんだ。

まとめると

「70ちゃん買ったことに

一片の悔い無し!!!!!」


ということである。

カメラの楽しさを更に味わえそうで、ワクワクが止まらない、素晴らしいカメラだ。

PENTAX K-70買ったったわこらぁあ!

カメラは買っても買ってもまた買ってしまう。
なぜなのだろう。
もうこれで10台目だ…

ふっ(微笑)、俺はバカか…?
…いや、バカでいい

バカで良かった!!!


ということで

PENTAX K-70

購入〜( ⊙᎑⊙ )( ⊙᎑⊙ )( ⊙᎑⊙ )



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以前、PENTAXの一眼レフが欲しい という
記事も書いており、どれにしようかと悩みに悩み、遂に決断した。


うるせぇ!ファインダーが覗きたいんじゃ! - まめカメラ


PENTAX一眼探しはまだまだ続く - まめカメラ



とりあえず
PENTAXなのか
なぜK-70なのか
なぜ一眼レフなのか

を整理しよう。


第一に「シャッター音が聞きたい」

これはずっとあった。4年前にCanon EOS 70Dを泣く泣く手放した(家賃払えなくなった笑)時から。それからは基本的にはOLYMPUS E-M10 Markiiがメイン機になった。


というのも僕は主にストリートスナップを撮るので、小型軽量なミラーレス一眼が適していた。撮りたい時にパッととれて、ポケットにスっとしまえるミラーレスが。

しかし、最近になり、
もっとじっくりカメラを味わいたい
という欲求が芽生えてきた。
もっとファインダーを覗いてじっくり、
もっとゆっくり操作を楽しみながら、
もっと五感でカメラを感じたい
シャッター音を聞きながら撮りたい。



ということで、なんやかんやあって、あれがあれで、これがこうでPENTAX K-70に行き着いた。
K-1では大きすぎるし、KPは僕の手の形と相性が悪いみたいで、K-70を握った時に驚くほどしっくり来ちゃった。

あとはYouTuberのminoさんの「K-70 3年使った感想」動画の影響も大きい。

PENTAX K-70 (約3年間使った感想) - YouTube


動画の締めくくりに、
「K-70は良いカメラなんです。
防塵防滴で、ちょっと動画撮影が弱いけど、あと手ブレ補正も弱いけど、AFもピントも弱いけど。手のかかるカメラだけど、愛着はすごく湧く」みたいに話す部分があって、思わず笑ってしまったんだけど、そんなカメラってどんな感じなのよ、って逆に興味が湧いて来ちゃった。
あとはTwitterでよく見るペンタキシアンたちの影響も大きい。



そして今日、何度も何度も触ったけど、またK-70を触りに行って、
うん、この子だ って確信して、帰り道にAmazonで買った(中古)。
ボディだけ買って、レンズはキットレンズじゃなくてSIGMAの17-50mm F2.8通しを買った。
以前EFマウントの同レンズを使っていてとても良かったから。



ということで、
明日K-70とSIGMAレンズが届く。

実は最初に買ったカメラがPENTAXだった。
コンデジで、それもファインダーがあって、もう型式も忘れてしまったけどよく月を撮っていた。
初心に還る、じゃないけど、
気持ち新たにペンタキシアンに復帰。

ペンタキシアンっていいよね。

なんか、
道を歩いていても
「僕は明日からペンタキシアンなんだ」
って身が引き締まるというか、胸を張れるよね。
なんだか社会人になる前日の感覚にすごい似てる。




僕はこれから

会社員 兼 ペンタキシアンなのだ!!!

駅が好き

いきなりですが、僕はが好きだ。
電車ではなく。駅。


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田園都市線 南町田グランベリーパーク駅


駅は毎日何万人という人が訪れる。

職場へ向かう人、
学校へ向かう人、
ショッピングにでかける人、
遠方へ旅行する人。

全ての人の出発点であり、帰着点だ。

つまりそこは

「よし!今日も1日頑張ろう!」
と意気込むことができる、
高揚感を沸き立たせられるような場所であり、

1日の終わりには
「今日も1日よく頑張った、ただいま」
と思えるような、居心地がよく、
落ち着ける場所であることが好ましい。



また、駅というサービスはさり気ない。

利用者に分かりやすい案内表示、
移動距離の少ない効率的な動線設計、
バリアフリーなど、
知らぬ間に心地良さを与えてくれる工夫が随所に見られる。

僕はそんな利用者のことを考えた駅が好きだ。
開放感あるコンコースや、
デザイン性の高い跨線橋
座り心地の良いホームのイスなど、
注目していくとキリがない、
素晴らしい工夫や設計を感じるととても嬉しい気分になる。(別に建築関係の仕事をしているわけではない)

そして僕のもともとの趣味、
カメラと相まって「駅フォト」を撮るようになった。



カメラ界隈でよく撮られる駅は、
田舎の寂れたノスタルジックな駅とか、ホームから海が見える絶景駅とかだ。

これらは駅単体では成立しない。
田舎っぽい自然がバックに必要だし、
海のブルーが必要だ。
駅も重要な要素を含んでいるけど、
ジャンルとしてはネイチャーフォトだ。
無機質な駅と有機的な自然の調和が主な魅力だ。


そういった写真は人間の感性に直接訴えかけてくるから分かりやすい。綺麗で、鮮やかで、清々しい気分になる。
僕はそういった駅写真を撮ることはないと思う。あくまで主役は駅であり、脇役も駅なのだ。地域性や都市環境性を含んだとしても、ファインダー内に自然を介在させることはないと思う。そんなマニアックな写真を、このブログで都度、駅ごとに挙げて行きたいと思う。


手始めに近場の路線で直感的に降りたいと思った駅で降りてみるというのをやっている。近々記事にしようと思う。
あと駅関係の書籍も読んだ。

赤瀬達三著「駅をデザインする」は感銘を受けた。僕も新宿駅は最悪な設計だと思う。


駅をデザインする (ちくま新書)

駅をデザインする (ちくま新書)



世界の駅に行ってみる(ビジュアルだいわ文庫)

世界の駅に行ってみる(ビジュアルだいわ文庫)

  • 作者:谷川一巳
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2015/04/12
  • メディア: 文庫



ということで、
2019年も残り1日となりました。

今年もモノクロストリートスナップ中心でしたが、2020年は「駅フォト」が中心になりそうです。

良いお年を!

「カメラ」で撮りたいんだ

風邪で熱は下がったけど咳が止まらん。
今日は午後から有楽町で講習会なので午前休をとってゆっくり向かっている。
有楽町はごちゃごちゃしていて写欲の湧く街だ。ストリートスナップしてる時間があるかどうかだけど。

さて、先日下記のWebニュースを発見した。

https://web.smartnews.com/articles/hxyQYK5g2WR

Canonの最上位ハイエンドモデルとiPhone 11 Proで撮った写真、どちらが一眼レフでどちらがスマホという記事だ。


「ふっ(微笑)。こんな問題楽勝だよ。
たしかにスマホの画質は上がっている。
でも僕のようなカメラ好きにはね、
いや僕は何万という写真を見ているんだ、
ただ見ているだけではなく、
ボケ感やフレーミング
細部のノイズなどに着目して
見ているんだ。
こんな問題ね、楽勝だよ。

全5問、2問しか正解出来なかった。


そう、そんなもんなのだ。

もうスマホの写真はカメラに追いつきつつある。


目的を「写真」にするのであれば、もうカメラで撮る理由は無くなる。
「目的」を「写真」にするのであれば。

常々、僕は何が 「目的」で、何が「手段」なのかを考える人間だ。
例えば競馬をしたいと思ったとき、目的は「お金を増やすこと」であり、それを達成するために「競馬」という手段がある。
でもそれなら家から遠い東京競馬場にまで行かず、近場のウインズに行けばいい。極論、ネットで馬券を買えばいい、交通費もかからないし。
それでも僕は「競馬場で競馬がしたい」のだ。
それは「競馬場の熱気を感じたい」というもうひとつの目的があるからだ。ラストの一直線を大声張り上げて応援する群衆の熱気を直に感じて一緒に興奮したいのだ。
この2つの目的に優劣はなく、片方でも叶えば僕は楽しかったと満足できる。「競馬場の熱気を感じたい」は競馬場に行けばほぼ100%叶う。たとえレースに負けても清々しい悔しさしかない。レースに勝てば2つの目的が達成され、さらに幸福な気分になる。


というように「目的」と「手段」を把握していると、より物事をピンポイントで楽しむことができると思っている。

ではカメラはどうだろう。
つい最近まで、僕は「街とひとの調和とノイズを撮ること」「そんなストリートスナップを撮ること」が目的で、「カメラ」は手段の意味合いが強かった。
しかしそれならスマホでもいい。それでもカメラで撮るのは「カメラというものが好きだから」だ。造形や操作性、シャッター音の心地良さ、触感など、どうにもカメラという存在が好きなのだ。
だから「カメラの持つ趣を味わうこと」も目的のひとつだった。

だが意識高い系の僕は
それら2つの目的に優劣をつけてしまった。

第一の目的として、素晴らしい写真を撮ること。
見入ってしまうようなストリートスナップを撮ること。
そういった表現者、写真家でありたいと思っていた。
その上でカメラという精密機械を楽しむのと。

「カメラの持つ趣を味わうこと」は劣性の目的になっていた。


でも、最近になってそれら2つの目的に優劣をつけなくてもいいのではないかと思い始めた。むしろ、優劣をつけるべきではない、とまで。

僕はカメラで悩むことが多々あった。
主には「このカメラで何を撮ろうか」という悩みだ。定期的に被写体に迷走する時期が来る。
僕はなにを表現したいんだ、、、
このカメラでどんな写真を撮ればいいんだ、、、
と。

容量の少ない脳内で必死に考え悩み苦しむ。大好きであるはずのカメラで、何故苦しまなくてはならない。
脳内容量2kB Verの僕がそこでこう言った。

「えへへ、しょんなにカメラが好きならカメラを思う存分楽しめばいいんでないかなぁへへ、最悪写真を撮らなくてもOKでしょへへへ(☆⊙∇⊙)」

彼は「カメラの持つ趣を味わうこと」を第一の目的にしてはどうかと言ってきている。たしかにそうすればただカメラを楽しむことが出来るし、写真を撮らなくてはと肩を張らずにいられるはずだ。


そもそも僕は「カメラで写真を撮りたい」のだ。「写真」を目的とするのであれば、カメラにこだわる必要はない。スマホでいい。
もとより「カメラを楽しむこと」が目的であったのに、変なプライド、不必要なまでの意識高い系思考に縛られ思う存分カメラを楽しめなくなってしまっていたのだ。


そうなのだ、僕が「カメラ」を趣味とする第一の目的は「カメラの持つ趣を味わいながらシャッターを切りたい」なのだ。カメラ自体が「目的」であり「手段」でもあるのだ。これは珍しいものだ。目的と手段を分けられない。本当に好きな物というのは目的や手段といった概念に縛られないのだ。



だから何台カメラを持っていてもいいのだ

どんな写真を撮ってもいいのだ

なんなら撮らなくても、カメラを見ているだけでもいいのだ

手に持っているだけでもいいのだ

カメラを楽しめれば

それでいいのだ

(バカボンみたいになっちゃった)



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