まめカメラ

まめのカメラブログ

カメラが好きな八王子在住 28歳のブログ

やっぱり、モノクロはいいぞ


最近になってまたストリートスナップをしたい欲が再燃してきた。



LUMIX FZ300を買ってから本格的(?)に野鳥撮影を始めて早1ヶ月。週末はほとんど野鳥撮影に出かけて、シャッターをたくさん切れる喜びを感じ、野鳥を繊細に描写するための試行錯誤を繰り返してきた。今まで知らなかったカメラの難しさを知ったし、野鳥撮影をするからこそ知っておくべき知識も勉強をする中で得られた。
やっぱり、何事もやる前と後じゃ違う。
ストリートスナップだけしていた頃に付き纏っていた後ろめたさみたいなものが無くなったのだ。


本当にカメラのことを理解出来てるのだろうか、という後ろめたさなのかな。そりゃ天体撮影には天体撮影の、ポートレートにはポートレートの流儀というか技術があるし、カメラの合う合わないもある。静物撮影、新幹線、自然、動物…数えていったらキリがない。
でも僕はストリートスナップしかしてこなかった。だけど、野鳥撮影をすることで全く知らないカメラの世界があって、その世界の一員になれた今だからこそ、ストリートスナップをまた始めてみようと思った。そして、前までのモノクロスナップとはまた違った視点、画角で撮れるようになった。




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これらは全て
OLYMPUS E-M10 Mark2 + 17mm F1.8
で撮影した。僕の相棒だ。



モノクロ写真の良いところは、色の先入観をとっぱらうことで物や世界の形、輪郭が浮き上がることだ。眼球を通してでは見えない本質的な概念を眺むことができると思う。
タクシーが並んだ光景も、いつもの横断歩道も、色を抜いて光と影だけを写すとその先のストーリーが見えてくる。まるで別の時空の世界に移動したような、スピリチュアルで、少し恐怖を纏った写真になる。




これまでもそんなストリートスナップの魅力に惹かれてよく街へ繰り出していた。
でも心の中では、シャッター音を抑え、ただシャッターを押して歩くだけの撮影スタイルに物足りなさを感じていた。
ファインダーを覗きたい、シャッター音を聞きたいという欲求が強くなった。
だからPENTAX K-70を迎え入れた。
そして野鳥を撮ることで、ファインダーを覗くこと、シャッター音を聞くことに対して満足できる機会を得た。



ひとつのスタイルを貫くこともかっこいいけど、多くの被写体に興味関心を向けることもまた楽しみが広がって、連鎖して、もっとカメラを好きになれる。



今年もまたカメラを好きになった。

【野鳥撮影】4Kプリ連写でカワセミを


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相変わらず野鳥撮影をしている


自宅からバイクで5分くらいのところに
中級河川があるのでもっぱらそこへ向かい
砂利を進んで野鳥を探す



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ここにいくと100%の確率でカワセミがいる
そのほかダイサギ、スズメ、ハクセキレイツグミなどもいるが
やはりカワセミの色鮮やかなボディに惹かれ
ほとんどカワセミを追っかけている




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カワセミを見つけ
ジリジリとゆっくり近づく

30m…

29m…

28m…


まだまだ遠い

アップで写そうと思うと
FZ300の600mmでは全然届かない
デジタルズームを使えばなんとか入るが
やはり1/2.3型センサーだ
画質が悪くて絵の具のような写りになる





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出来る限り近づかないとならない
15mまでは近づけるが
それ以上はカワセミの厳重警戒区域
逃げられてしまう


600mmって意外と足りない?
それとももっと鳥に近づけないといけない?



話は変わって
FZ300には4Kプリ連写という機能があって
シャッターを押す前後2秒間を4K動画として記録して写真として抽出できる

カワセミは水面の小魚めがけて飛び立つ速度が尋常じゃなく速いので普通の連写では飛び立つ瞬間に間に合わない(反射神経がない笑)


そんな時に4Kプリ連写がとても便利なのだ。
FZ300の購入を検討していた頃はフォーカスセレクトの方がよく使うかもなと考えていたけど、オートフォーカスが優れているからフォーカスセレクト機能はあまり使わない。嬉しい誤算だ。

文明の力を借りず己の技術のみでカワセミを写しとめていた先人たちに堂々と顔を合わせられないが、4Kプリ連写はやはり便利。便利という反則笑 こんな反則機能に頼なければならない腕のなさに落胆する。


見つけた野鳥も15種類くらいになってきた


早く春にならないかな


色々な野鳥に出会いたい

野鳥撮影のためのカメラ LUMIX FZ300

My New Gearのご紹介!!

Panasonic LUMIX DMC FZ300


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2020年の年末頃から野鳥撮影を始めた。使用機はPENTAX K-70 + 55-300mm ED WRだったが、この55-300mmレンズのオートフォーカス精度が壊滅的であること、また換算450mmの望遠に物足りなさを感じていて、野鳥撮影用の機材を探していた。
しかしながら野鳥撮影は初心者。10万円超えの300mm F4に手を出す度胸はなく、とりあえず5万円くらいで600mmくらいの望遠が撮れるコンデジはないだろうか、と各メーカーを調べた。

換算600mm以上となると
Panasonic FZ-300
Nikon COOLPIX P950
SONY Cyber-shot RX10M4
が候補に上がる。





なぜFZ300を選んだかと言うと
・F2 8通しの明るいレンズ
・バージョンアップにより「フォーカスセレクト機能」が追加搭載されている
・デザインが好み
・それでいて定価6万円以下と安価
であるからだ。


1/2.3型センサーだから価格も抑えられているというところもあると思うが、多彩な機能を備えていて野鳥撮影の入門機としては申し分ないと思った。


早速、FZ300を持ち出してみた。




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まず、「軽い」

ボディ、バッテリー、SDカードで700gも無い。今までのK-70、55-300mmで1.15kgだった。K-70ボディだけでも700g無いくらいだからそりゃ〜軽い。
野鳥撮影では鳥がよく写る瞬間、目が合った瞬間をカメラを構えて何分と待つ。
三脚は使わないので、カメラが重いと腕が辛い。K-70では1日立つと右手が痛くなっていたけど、このFZ300ではずっとホールドしていても腕に負担が無い。軽いは正義だ。持ち運びも全く苦じゃない。




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あと、使ってみて思った。
オートフォーカス早っ!
そんで手ぶれ補正すごっ!
600mm望遠も良い、届かなかったところに届く。

またF2.8通しの明るいレンズはやはりシャッタースピードが稼げる。F2.8、ISO100固定でも1/500〜800秒は稼げる。もう少しシャッタースピードを上げても画質に大きな劣化はないだろうと思う。


センサーが小さいからなるべく鳥に近づく必要はあるけど、とりあえずちゃんと野鳥撮影が出来るから嬉しい。




あとは「フォーカスセレクト」だ。

野鳥は枝葉の奥の方にいる事が多い。AFでは手前の枝にピントがあってしまうこともしばしば。この間もそんな状況になったのでフォーカスセレクトを使ってみた。




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手前の枝にピントがあっているけど…




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はい!
ちゃんと奥の野鳥にもフォーカスしている。
これは便利だ。
ファンクションボタンをカスタマイズして即フォーカスセレクトモードに切り替えられるから一瞬を逃がす心配もない。




とりあえず、1日使ってみた感想は以上。


野鳥撮影向けに作られたんじゃなかろうかと思うほどストレスフリーでしっかり描写してくれる。
野鳥を撮りたいけど何十万も払って望遠レンズを買う資金がない、機材はなるべく軽くしたいという人にとてもオススメだ。
正直、このFZ300を1年間使ってからPENTAX 300mm F4にグレードアップしようかと考えていたけど、FZ300とのフィーリングが予想以上に良く、手放すことは出来ないかもしれない。

【野鳥撮影】コゲラ、シジュウカラ、ダイサギ

本日の鳥果



コゲラ


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シジュウカラ


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ダイサギ



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シジュウカラは初対面だった
55-300mmにしてはまぁ上手く撮れた方だと思う




55-300mm ED WRは何度も言うように
AFが遅い、モーター音がうるさい、ファインダーが暗くなる、という三重苦でストレスが多い

しかしK-70は操作性、デザイン、シャッター音等、かなり吟味した中で選んだお気に入りの一眼レフだ。売却して他メーカーに乗り換えというのはそう簡単に出来ない。手放したくない…。


じゃぁK-70を活かして野鳥撮影するならば
どんなレンズだろうか?



まずはとりあえず55-300の最新版だよね
最新っていっても発売からかなり経ってるけど

PLMでAF爆速!なんて聞くけど本当だろうか(·︿· `)
お値段も5万円ちょっとで手が届きやすいとは思うけど。


次に300mm F4

比較的明るい単焦点
お値段も10万円ちょっと
1年頑張って貯金すれば買える…かな…
こんだけ大きいと奥さんに黙って買うのは無理だなぁなんて考えたりするが
TwitterやZoopickerで300mm F4を使用した野鳥写真を見ると描写はとても良い
さすがスターレンズである
ただし買えて1年後かなぁ


最後に大本命 150-450mm


20万超…(驚愕)
相当切り詰めた生活しないとキツそうだな…(―''"―;)
150-450mmの範囲を撮れるってのはとても便利だと思う
でも20万あったらパナのミラーレスとレンズ揃えられそう笑
PENTAXに骨を埋める覚悟の表れだよね、このレンズは。



と、まぁ今のところ現実的なのは
55-300mm PLMなのだけれど
そんな中

今日

Panasonic DMC-FZ300を

購入しました(*゚▽゚*)


取り寄せだからまだ手元にないけど
明後日には届く

K-70の出番はしばらく無くなりそう…笑



どういったところが魅力的だったのか等のレビューはFZ300を色々いじってから記事にするとしよう



あと、ヨドバシの店員さんに感謝ですm(_ _)m

もう腹の中ではFZ300で決めてはいたんだけど、野鳥撮影のことや各社のカメラについて1時間くらい話せて楽しかった笑
どのカメラを買うか悩んでる時間も幸せ、というのは激しく同意します笑

天体撮影にも興味が湧いた。
住んでる場所もめちゃくちゃ近いっぽいから
嫌じゃなければ同行して教えて欲しい(´・-・`)

いい気持ちでいい買い物をさせてもらいました。


明後日が待ち遠しいなぁ

とりあえず明日から仕事始め


今年も気を引き締めていきましょう

カメラ収集家じゃなくてカメラマンになろう

今回は僕のカメラへの姿勢について書く。

僕は6年ほど前に本格的にカメラにハマりだした。

Canonの一眼レフから始まり、
OLYMPUSのミラーレス、
PENTAXの一眼レフ、
Nikonのフイルムカメラや、
ロシア製のフイルムカメラなんかも手に入れて
気づけば所持カメラが10台くらいになっていた




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僕は基本的にはストリートスナップを撮る

小型のミラーレスに広角単焦点レンズをつけて街へ繰り出す。

モノクロで撮ることが多く、
広角だからピント位置もそれほどシビアじゃない
連写性能もいらないし
ボケ具合なんて関係ないし
撮ったらSNSに上げるだけだから画質も一般的なもので良い
正直スマホで撮ってモノクロ加工した写真と大差ないと思う
でもダイヤル操作や、カメラを構えて瞬間を写し留めることに楽しさを感じていた
でもこのコロナのご時世になり、人混みを避けるようになったので、カメラを持って街へ繰り出すこともなくなっていた



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ズボラな僕はフイルムカメラを中々外に持っていかなくなった。もう1年以上はフイルムで撮っていない。でも1番のお気に入りのNikon F3はやはり何度見てもかっこいい。




そんな時、会社の先輩に言われた言葉が
頭に強く残った

「最近写真撮りに行ってんのか?」

「カメラを収集するんじゃなくて
1台のカメラをもっと深堀してみたらどうだ」



ハッとした。ごもっともだ。
僕はカメラを収集しているということを認めたくなかった。僕はちゃんとカメラを目的ではなく手段として使っているのだ、と。撮影するために持っているのだ、ただ機会の無いカメラもいるだけだ、と。


先輩に言われた言葉を心の中で反芻し
だったら深堀してやろうじゃないかと始めたのが野鳥撮影だった


PENTAX K-70 + 55-300mm ED WRの組み合わせが1番望遠なのでこれで家の近くの河原や公園を歩いて、鳥の鳴き声に耳を澄ましてカメラを向けた。

撮れば撮るほど野鳥撮影は面白かった。

望遠端でF値が稼げない、シャッタースピードを上げたいがISO感度は極力上げたくない、どうするどうすると露出を調整し、アングルやフレーミングに試行錯誤しながら写しとめた野生の命は異様なまでに美しく感じた。



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こうして野鳥撮影を深堀していくと
今までが上辺だけのカメラ知識であったことが露呈してくる。6年もカメラを続けてきたのにブレブレの野鳥写真を量産してしまう。
これでもかこれでもかとシャッターを切るが、納得のいく写真は1枚も撮れない。


今までの自分がいかに薄っぺらかったのかを思い知った。



────カメラはシャッター音がいいんだよねぇ


⦅なにがシャッター音だ。芸術思考ぶりやがって腕もないくせに⦆



────スマホじゃダメだよ、やっぱりカメラのダイヤル操作と風情がたまらないよ


⦅街撮りの時ほとんどPモード、AFのくせになにがダイヤル操作だよ、たまに露出補正いじるくらいだろ、風情もクソもないだろうが⦆



─────ストリートスナップで街と人間の調和を撮りたいんだ、Vivian Maierみたいな


⦅そんなシャッターボタン押してるだけの写真に調和も哀愁も写らねぇよ、モノクロにしてオシャレっぽく撮ったって大した写真にならねぇわ⦆


─────フイルムカメラってあのメカメカしさと化学反応で空間が焼き付くってところがいいよね



⦅じゃぁ撮れよ、アホかよ撮れよじゃぁ⦆



─────野鳥撮影にコンデジかぁ、カメラ歴長いから出来れば一眼レフに望遠バズーカで撮りたいけどなぁ、金がなぁ


⦅歴だけ長くても野鳥撮影は初心者だろうが、くだらないプライドいい加減捨てろよ、カメラはお前のアクセサリーじゃねぇよ⦆




今までの自分を今の自分は完全否定できてしまう。くだらないプライドが全ての原因だ。本質的なことを先輩は言ってくれていたんだ。趣味だけじゃなく仕事や私生活でも言えることだ。
くだらないプライドばかり引き連れて、どんどん薄っぺらい人間になっていた。


そんなこんなで
カメラへの姿勢をゼロから改めたい。
自分はまだまだ初心者だ。
驕らず、フラットな気持ちで
大好きなカメラをもっともっと深堀しようと思う。


まずは使ってやれていないカメラを
使ってくれる誰かに手渡るようにしよう。
1台のカメラの濃度を濃くしていこう。

カメラ収集家じゃなくて
カメラマンになろう。


今年の目標はこれだ。