ダニアン・マーシーは急いでいた。
商談のためにあと5分後にはこの13階建てビルの7階にある
ロードB.シップ社に到着している必要があったが
なかなかエレベーターが降りてこない。
エレベーター内を映したモニターを見ると
13階で配達員が荷下ろしをしている。
「なにをちんたらしているんだ」
ドアが閉まりかけるが
配達員が開ボタンを押して
またドアが開き、荷物を下ろしている。
待ち合わせの時間まであと3分しかない。
「いい加減にしろ!」
マーシーは階段を駆け上がって最上階の13階に行き
息切れしながら、配達員に向かって言った。
「エレベーターを1階に下ろしてくれ!」