ある無謀なライオンがいた。
ライオンは水平線に見える大陸に憧れていたので
決心して海を泳ぎだした。
百獣の王と呼ばれ
威風堂々としたライオンが
犬かきで海をかき分け、
3日かけて、やっとこさ
大陸にたどり着いた。
岸にたどり着いたライオンは
あまりの疲れに
波打ち際に倒れ込んでしまった。
すると、その大陸の長老ライオンがやってきて話しかけた。
「まさかこの海を泳いで来なさったのか。」
「あぁ、三日三晩、波をかき分けた。
犬かきでな。」
「犬かき!
百獣の王と称される我々ライオンが!!
ライオンとは高貴で矜恃を持った存在であるべきなのに…!
立派であるはずのたてがみも
海に濡れてまるでワカメのようではないか。
そんな姿を見られて恥ずかしいとは思わんか。
情けないとは思わんか。」
ライオンはただ一言。
「だからお前はこの大陸から出られなかったのだ」
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周りの目が気になって動けない、なんてことが現代では結構多くなっていると感じます。
でも、案外誰も見ていないもので、周りの目なんてものは無いに等しく、むしろ足枷でしかないと思います。
バカにされようが蔑まされようが
自分がやりたいことをやったもん勝ち。
人生1回。思い切って動きましょう。
という寓話でした。