まめカメラ

まめのカメラブログ

カメラが好きな八王子在住 28歳のブログ

ハービー山口さん写真展 HOPE2020

新宿・北村寫眞機店で開催している
ハービー・山口さんの写真展

「HOPE 2020」

に行ってきた。




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開催期間は10/17(日)まで とのことで
土日は予定があるので急遽有休を使った。



事前にTwitter等で情報を集めた限りでは
ハービー山口さんは昨日14日(木)と
最終日17日(日)にいらっしゃるようで、
今日はお会い出来ないんだろうな、
とは思いながらも
バイブル 「良い写真とは?」
サインペンをバックに忍ばせて家を出た。




電車の中、イヤホンをつけて
Amazonプライムでドラマを観た。

わしワシにくわしい」

というダジャレが出てきて、
ダジャレも3つ重ねられるとほぼ芸術だな
などとマスクの中でニヤニヤしながら新宿駅に到着した。




ちゃちゃっとラーメンをかっくらって
いざ、北村寫眞機店へ。



途中、GR3で数枚ストリートスナップ

新宿駅はあまり好きではない。

鉄道会社各社が入り交じって
不親切な標識がごちゃごちゃしたコンコースが
なんとも荒々しく感じて、
田舎育ちの僕は
いつも眉間にシワが寄るのだ。


でも駅を出れば、
そこはストリートスナップの材料がゴロゴロと落ちている。
多種多様な人が入り交じる新宿だからこそ、
グルグルと人が混じりあって不思議な空間を生み出している。



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北村寫眞機店について、
いつもは2階からじっくりカメラを見ながら階段を上がっていくのだけれど、
今回の目当ては6階だ。


エレベーターを待っていたけどなかなか来ず、
と言っても10秒くらいしか待っていなかっただろうけど、
気持ちが急いでしまい、階段を駆け上がった。
4階らへんで息切れしだしながらも6階に到着した。



展示室には先客が2名ほどいた。
恐る恐る全体を見回してみたけれど、
ハービー山口さんの姿はない。
それはそうだ、残念だけど仕方ない。
ハービー山口さんの写真で栄養補給に専念しよう。



一室の壁3面にハービー山口さんの写真が飾ってある。
20点ほどだと思われる。
僕は感動を20連続で味わえる高揚感と
息切れで心拍数が跳ね上がりながらも
1枚目から、
じっくり拝見した。



拝見する中で
「生の肯定」というワードが浮かんだ。

生活や日常の中の希望や、
生きるということの眩さをまじまじと感じる。

温もり?温かみ?
どんな言葉で表わせば良いのかわからないけれど、
その写真の鼓動を感じるようだった。

生きている写真、
生きるを肯定する写真。






半分ほど見終えた時、遠くから人の気配と、聞き覚えのある声が近づいてくる。



「ん? 」


ハービー山口さんだ。。。

突然の物怪の幸いに硬直した。

ハービー山口さんが会釈してくださり、
僕もカクカクなりながら会釈をした。


そこからもう瞳孔が開いてしまって
記憶が飛んでいるんだけど、
ハービー山口さんに話しかけてもらい、
会社を休んで来ましたなどと言い、
展示されている写真についてや、
雑談をした。


ツーショットまで撮ってもらい、
持参した著書にサインまで頂いた(しかも僕の名前まで書いてくれた!)




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物腰の柔らかい言葉と、
その場の空気をガラリと変えてしまう人間力

ハービー山口さんだからこその、
この写真たちなのだと思った。



チラッと僕のストリートスナップも見て頂いて
かっこいいストリートスナップですね、と言って貰えたことがとても嬉しかった。



ハービー山口さんに感謝を伝え、
北村寫眞機店を出た。

時間は午後2時。まだ時間はあるけれど
心がもうお腹いっぱいで何も考えられない。

ハービー山口さんの写真を生で見れて
しかもご本人にも会えた。


僕の人生の格言は

「物怪の幸いは無い」

だった。


予期せぬ幸福なんて人生にはそうそう起こらない。

欲しがりすぎず、地道に生きるのだ、と。



でも、これは間違いだと思わざるを得なくなった。


ビンゴゲームも宝くじも当たったことの無い

ツイてない僕にも

こんな「ほんとうのさいわい」が訪れるのだ。

行動さえ起こせば、

素晴らしい出会いを手に入れられる。



感動を与えてもらっただけじゃなくて
人生の画角も修正してもらったような気がした1日だった。