まめカメラ

まめのカメラブログ

カメラが好きな八王子在住 28歳のブログ

「なんとなく分かっちゃう」という境地

将棋の番組を見ていると、中盤の一手を解説者の人が「今のは悪手ですねぇ」と言ったりする。
番組を見ている僕は何故それが悪手なのかわからない。

解説者と僕の目線は違うからだ。
解説者の方がより広く深く盤面を見ることができているからだ。

もし「なんで今の一手が悪手だと思ったんですか?」と聞けば、「見るからに悪手じゃないですか」と言う答えが返ってくるかもしれない。なんとなく分かっちゃうのだ。


僕は子供の頃から母親と一緒にご飯を作っていたのでだいたいの料理を作れる。母親は目分量なことが多いので大さじ何杯とかじゃなく、感覚的に調味料を加えた。僕もだいたいの目分量で料理を作れるようになった。なんとなく分かっちゃうのだ。


あとテトリス。中学の頃、初めてガラケーを買ってもらい、アプリのテトリスをひたすらやっていた。
最近になってニンテンドーSwitchでテトリスをすることがあり、対戦相手(小学生)を完膚なきまでに叩きのめしてしまった。テトリスは10年振りくらいだったのに、どこにミノを置けばいいのか、どう回転させて着地させるのが最短なのか、手が覚えていた。
なんでそんなに強いの?!と聞かれても
なんとなく分かっちゃうんだよね…
としか言えないのだ。


あらゆる物事の最初に到達すべきなのは「なんとなく分かっちゃう境地」なのだ。ここに到達すれば、仕事でも趣味でも他人に公言できるレベルであるし、より高みを目指すでも自分が今何合目にいて、上に登るにはどうすればいいのか、どれくらい時間がかかるのか、を推し量れるようになるのだ。


ただ、この境地に達した人間のある一部は優位的な立ち位置にあることを棚に上げて
「そんなことも分かんねぇの?笑」
と言ったりする。

そうはならないようにしよう。



f:id:k241214:20200410073849j:plain