カメラで写真を撮ったあと の話。
カメラの画面だけで振り返るか WiFiでスマホに飛ばしてSNSに上げるのか プリントして眺めるのか
ちょっと前の僕はSNSに上げていた。まばらにイイネをもらって、それで完結 と考えていた。
でも、おや?待てよ、と。
僕は人に見てもらうために写真を撮っているのだろうか?と考えた。 写真を撮ったあと、振り返ってみて、 これは最高にクールだな!とか いい感じだけどよくよく見てみるとそうでもないな、とか。
ストリートスナップには宝物が隠れている。その場の空気感だったり、そこに居合わせた(映りこんだ)人間や、秩序良く並んだ看板や、コンクリートの無機質な質感、カメラのアングル・高さ、光の加減などなど、それらがいい具合に調和して、微かなノイズが残っている写真を撮れた時、
やったー!
とカメラの背面ディスプレイを見ながら口角を上げる瞬間。 あれが1番楽しい。
そしてSNS(具体的に言うとInstagram)に上げると自分が撮った写真が順序よく並び、自分だけのアルバムが出来上がる。出来上がるというか追加され続ける。自分の軌跡。それを眺めるのも楽しい。
しかしその写真のうちの大半が完全に納得のいった写真ではないものだ。文句の付けようがないぞ!と納得し胸を張れる写真なんて数えるほどしかない。それが宝物なわけだから、そう簡単に宝物は増えていかないのだけれど(それが写真の楽しさであるし、だからこそそれを手に入れられた時の喜びは大きい)。
そんなこんなで、僕が最近考えていることは、
Instagramへの投稿(自動的アルバム作成)は今後も続けていくとして、 上でも書いた、自分が宝物だと思える写真についてはプリントアウトして別のアルバムを作ろうかな、と。
画面上でしか見ていなかった宝物に質量を与えて触れてみたいと思った。宝物のアルバムだから、すなわち宝箱だ。
うん、やってみよう。